弁護士法人 みお綜合法律事務所神戸支店
2024.02.02
借金の問題

借金問題をはじめて弁護士に相談する方へ

借金問題にずっと苦しんでいるけれども、弁護士に相談する勇気がなかなか出ない。そのような方に向けて、当事務所の弁護士に借金問題を相談するときのイメージを、対話形式でご紹介します。

ご相談事例

10年前にAクレジットでクレジットリボ払いを始めました。はじめは少額しか利用していなかったのですが、だんだんと利用が増えていき、毎月の返済を続けるのが厳しくなっていきました。返済に充てるために、B銀行のカードローンを利用するようになり、一時的には生活が楽になりましたが、その後、カードローンの利用枠がいっぱいになり、再び生活が苦しくなりました。最近は、C金融でも借入れを始めましたが、毎月の返済がますます苦しくなりました。

1.はじめに・借金状況の確認

【弁護士】本日は、ご相談にお越しいただきまして、ありがとうございます。まずは、事前にご記入いただいた相談票をお預かりします。現在、借入れをされている業者は、こちらの相談票にご記入いただいたとおりで間違いないですか。

【相談者】借入れしている業者は、書いた通りです。ただ、借り始めた時期は、記憶があいまいで、ずれているかもしれません。

【弁護士】借り始めた時期については、過払金の可能性や、任意整理の進めやすさを確認するためにうかがっています。大まかな目安さえ分ければ方針は決められますので、ご記憶があいまいでも全く問題ありません。

【相談者】よかったです。安心しました。

【弁護士】現在、Aクレジットに80万円、B銀行に150万円、C金融に70万円の借金がおありですね。現在の債務総額は、300万円でお間違いないですか。

【相談者】はい、間違いないです。

【弁護士】それから、現在の返済額は、月10万円程度でお間違いないですか。

【相談者】はい。ただ、最近は、返済が滞りがちです。

【弁護士】このまま返済を続けていくのは、厳しい状況だと思いますので、早めに解決策を考えていく必要があるかと思います。まずは、ご事情を詳しくお聞かせください。

2.生活状況の確認

【弁護士】現在の生活状況をお聞かせください。まず、同居されているご家族は、いらっしゃいますか。

【相談者】夫と、高校生・中学生の息子1人ずつ、私を入れて4人暮らしです。

【弁護士】現在、ご相談者様は、お仕事をされていますか。

【相談者】はい、パートで働いていて、手取りで月5万円くらい収入があります。

【弁護士】ご主人の月収は、手取りでどれくらいですか。

【相談者】だいたい、月25万円くらいです。

【弁護士】そうすると、だいたい毎月の家計収入は30万円くらいですね。1か月の支出は、だいたいどれくらいですか。

【相談者】食費が9万円くらい、家賃が7万円くらい、水道光熱費・通信費が3万円くらい、教育費が2万円くらい、その他の支出が4万円くらいです。

【弁護士】少し多めに考えて、1か月の支出は、だいたい27万円くらいですね。家計収入が30万円くらいですから、返済に回せるお金は、月3万円くらいですね。

3.任意整理の検討

【弁護士】まずは、「任意整理」という方法で、借金問題を解決できないか検討しましょう。任意整理は、債権者と弁護士とで交渉して、分割回数を今よりも増やしたり、今後発生する利息の全部・一部をカットしてもらったりすることで、無理なく借金を完済する方法です。

【相談者】それでお願いしたいです。

【弁護士】今回、債務総額は300万円くらいです。任意整理でうまく進められるかどうかは、「債務総額を60で割った額を毎月返済することができるかどうか」が1つの目安になります。今回であれば、毎月5万円くらいの返済が可能かどうかが目安になります。先ほど、返済に回せるお金は「月3万円くらい」とお話ししましたが、このままでは任意整理は厳しそうです。そこで、 家計の節約によって、返済に充てられるお金を増やす方法をご一緒に考えましょう。

【相談者】そうですね。食費を少し抑えることは何とかできそうです。ただ、最近、夫の勤務先が業績不振だそうで、もしかすると、今後、給料が減ってしまうかもしれません。任意整理で進める自信がなくなってきました。

【弁護士】分かりました。それでは、破産や個人再生についても、検討してみましょう。破産や個人再生は、裁判所に申立てをして進める手続です。破産は、「免責許可」を受けることで借金をゼロにできますが、個人再生は、「債務を減らすことができる」だけで、借金をゼロにすることはできません。その代わり、個人再生であれば、資産を残すことができます。

4.資産状況の確認

【弁護士】破産と個人再生のどちらがよいかを検討するために、資産状況について教えてください。まず、不動産はお持ちですか。

【相談者】いえ、持っていません。

【弁護士】お車はお持ちですか。

【相談者】はい、私名義のものが、1台あります。

【弁護士】初年度登録は、いつかお分かりになりますか。

【相談者】たしか、10年くらい前だったかと・・・。

【弁護士】それでしたら、お車は「無価値」と評価される可能性が高いように思います。破産を選択した場合、お手元に残すことができる資産に限度がありますが、「無価値」と評価されたお車は、原則としてお手元に残すことができます。

【相談者】車はいつも使っているので、よかったです。

【弁護士】保険には加入していますか。

【相談者】はい。※※共済に加入しています。

【弁護士】※※共済でしたら、解約返戻金がありません。保険の価値は、解約返戻金の額で決まりますが、解約返戻金がないタイプの保険であれば、破産を選択しても、問題なく残すことができます。

(-資産状況について確認-)

【弁護士】ここまでうかがった限りでは、破産を選択しても、お手元にすべての資産を残すことができる見込みです。仮に、債務整理を進めるのであれば、「破産を選択されること」がもっともよいのではないかと思います。

【相談者】破産ですか・・・。何だか、破産は怖そうなので、できれば避けたいです。

5.破産は本当に怖い?

【弁護士】たしかに、「破産を避けたい」という方は、多くいらっしゃいます。ただ、はじめは破産を躊躇されていた方でも、破産手続を終えた後には、「破産してよかったです」というお言葉をいただくことがほとんどです。

【相談者】でも、破産すると、ブラックリストに載るんですよね。

【弁護士】おっしゃるとおり、ブラックリストに載れば、当面は借入れをしたり、信用を伴う契約をしたりすることが制限されます。ただ、そのような不利益を負うケースは、破産に限られません。例えば、このまま債務整理をせずに、借金の滞納を続けてしまえば、やはり、ブラックリストには載ってしまいます。

【相談者】ブラックリストは、怖いです・・・。

【弁護士】ブラックリストに載ったとしても、日常の生活で支障が出ることは限られます。カードローンやキャッシング、クレジットカードに頼らず、家計を整えてバランスよい生活を送れば、ブラックリストによる影響をあまり感じることなく、日常生活を営むことができます。また、ブラックリストに載る期間は、5年~10年程度に限られます。

【相談者】破産すると、会社を辞めさせられることはありませんか。

【弁護士】例えば、保険外交員や警備員、私たち弁護士など、破産をすると続けられない職種はごく一部あります。ただ、それ以外の職種であれば、解雇される法的理由がありません。仮に、破産を理由に解雇された場合は、解雇無効を主張することができます。

6.弁護士費用をすぐに用意できない・・・

【相談者】すぐに破産の依頼をしたいのですが、手元にほとんどお金がなくて・・・。

【弁護士】ご安心ください。ご契約いただいた際は、すぐに「受任通知」をお出しして、返済をストップしていただきます。その後は、弁護士費用を毎月分割で支払ってください。お手元にお金がなくても、「返済ストップ+分割払」で、無理なく弁護士費用をご用意いただくことができます。

【相談者】それでは、すぐに依頼したいです。

【弁護士】分かりました。それでは、弁護士費用や、ご契約内容について、詳しくご説明いたします。

(-弁護士費用・ご契約内容の説明-)

7.おわりに

【相談者】これまで、借金のことを他人に話すのは「恥ずかしい」という思いがあって、なかなか相談することができませんでした。

【弁護士】もちろん、債務整理は、債権者の方に不利益を負わせる手続であることはたしかです。ただ、適切なタイミングで債務整理に踏み切らずに、滞納を続けてしまうことは、債務整理よりもはるかに、債権者の皆さまにご迷惑をかけることになります。また、債務整理は、借金に苦しむ日々を解消して、「新たな人生を歩む」ために大切な手続です。ですから、今回、破産をご決断されたことは、「恥ずかしい」ことでは全くありません。

借金問題に苦しんでいらっしゃる方は、ぜひ、当事務所にご相談ください。ご相談者様おひとりおひとりのご事情を踏まえて、最善の解決策をご提案いたします。
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