ご主人(奥様)が突然逮捕されたら?(2/3)-ご家族の心構え
- <このコラムでお伝えしたいこと>
- 1 はしがき
- 2 ご家族が「やってはいけないこと」
- (1) 自分で被害者に謝罪の連絡をしてもよいですか?
- (2) 警察に問い合わせれば、状況が分かりますか?
- (3) 報道やSNSの情報は信じてよいですか?
- 3 ご家族が心を保つために
- (1) 先が見えない不安と、どう向き合えばよいですか?
- (2) ネットや報道の言葉に、どう向き合えばよいですか?
- (3) 自分やご本人を責めてしまいそうなときは?
- (4) 仕事や学校のことが心配です。どうすればよいですか?
- 4 弁護士法人みおのサポート
- <Q&Aまとめ>
- Q1.家族として、まず被害者に謝罪の連絡をしたほうがよいですか?
- Q2.警察に問い合わせれば、状況を教えてもらえますか?
- Q3.報道やネットの書き込みは信じてよいですか?
- Q4.先が見えず不安です。どうすればよいですか?
弁護士 石田 優一
<このコラムでお伝えしたいこと>
ご家族が逮捕され、「自分も何かしなければ」と焦っていらっしゃる方へ。全3回シリーズの第2回では、良かれと思った行動がかえって不利になりかねない点と、ご家族が心を保つための心構えを、弁護士の視点からご説明します。
1 はしがき
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ご家族が逮捕されると、多くの方が「いつ帰ってこられるのか」と、先の見えない不安に苦しまれます。身柄拘束は最長でおよそ23日間に及ぶことがあり、再逮捕や起訴があればさらに長くなります。
そのなかで、ご家族は「被害者に謝罪の連絡をしたほうがよいのでは」「警察に問い合わせたほうがよいのでは」と、自分で動きたくなるものです。しかし、これらの行動は、かえって事態を悪くしてしまうことがあります。
本コラムは全3回シリーズの第2回です。ここでは、ご家族が避けたい言動と、心を保つための心構えを取り上げます。
2 ご家族が「やってはいけないこと」
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混乱のなかでの行動は、良かれと思ったものほど逆効果になりがちです。次の表と本文で、避けたい対応と望ましい対応を整理します。
| 場面 | 避けたい対応 | 望ましい対応 |
|---|---|---|
| 被害者への連絡 | ご自身で直接連絡する | 弁護士を通じて対応する |
| 情報の確認 | 警察に問い合わせて一喜一憂する | ご本人に面会した弁護士から状況を聴く |
| 報道・SNS | うのみにする・書き込みを見続ける | 事実が分かるまで距離を置く |
(1) 自分で被害者に謝罪の連絡をしてもよいですか?
ご自身で連絡するのは、おすすめしません。被害者への不用意な連絡は、かえって相手の感情を害するおそれがあります。また、証拠隠滅や口裏合わせを疑われ、ご本人の立場を悪くしてしまうこともあります。
被害者への対応は、弁護人が窓口になって進めるのが望ましいです。なぜなら、弁護人はご本人の意向や示談金の相場をよく理解したうえで、ご本人の反省の気持ちを、できる限り生の声として被害者に届けるよう努めるからです。これができるのは弁護人だけです。
(2) 警察に問い合わせれば、状況が分かりますか?
警察に問い合わせても、ほとんど情報は得られないことが多いです。かえって、分からないことが増えて不安が高まりがちです。
実際のご相談でも、警察への問い合わせで不安を募らせてしまう場面は少なくありません。状況を正しく知るには、ご本人に直接面会できる弁護士を通じて把握するほうが確実です。
(3) 報道やSNSの情報は信じてよいですか?
報道をうのみにするのは避けていただきたいところです。報道は、警察や関係者からの偏った情報で構成されていることがあり、真相が示されていない場合も少なくありません。
相談の現場では、報道で接した情報と、実際にご本人からうかがった内容とが大きく食い違うケースも珍しくありません。誤った報道によって、ご家族自身がご本人に偏見を抱いてしまうこともあります。まずは、事実が分かるまで距離を置くことが望ましいです。
3 ご家族が心を保つために
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ご家族自身が心を保つことも、とても大切です。ご家族が疲弊すると、弁護活動にも大きな影響が生じるためです。ここでは、不安との向き合い方を整理します。
(1) 先が見えない不安と、どう向き合えばよいですか?
「先が見えない、分からない」ことが、最大の不安要因です。ここで力になるのが、弁護士が示す見通しです。
確定的なことは言えないとしても、弁護士であれば「このように事件が進行する可能性が高い」と、ある程度の見通しをお伝えできることが多いです。ご相談でも、今後の流れを丁寧にご説明することで、ご家族の不安が和らぐことは少なくありません。
(2) ネットや報道の言葉に、どう向き合えばよいですか?
報道された事案では、インターネット上の誹謗中傷に一喜一憂されるご家族が多いものです。しかし、こうした言葉に接し続けると、心がすり減ってしまいます。
ですから、ご相談でも、そうした情報になるべく接しないようお願いすることがよくあります。ご家族の心の安定は、めぐりめぐって弁護活動を支える力になります。見ないという選択も、ご本人のための大切な行動です。
(3) 自分やご本人を責めてしまいそうなときは?
「自分のせいでこうなったのでは」と自分を責めたり、ご本人を責めたくなったりすることもあると思います。そのお気持ちは、決して不自然なものではありません。
もっとも、ご相談では、ご本人を責めたいお気持ちは理解できるとお伝えしたうえで、まずは事件を解決することを優先していただきたい、とお願いしています。過去を問い詰めるより、いまできることに力を向けるほうが、結果としてご本人のためになります。そのためにも、ご本人の生の声を聴いた弁護士の見立てを信頼していただくことが大切です。
(4) 仕事や学校のことが心配です。どうすればよいですか?
勤務先や通学先への対応は、ご相談の中でも特に多いお悩みです。これらへの説明は、ご本人の意向に従って、必要な範囲で行うことが望ましいです。
【具体例】例えば、明石市にお住まいのAさんが逮捕され、勤務先から自宅に連絡が入った、という場面を考えてみましょう。このようなとき、どこまで、どのように説明するかは、ご本人の意向を確認しながら慎重に決める必要があります。
なお、不当な解雇や退学処分に至った場合には、別の事件としてご依頼を承ることも考えられます。弁護士法人みおは刑事・民事のいずれにも対応できるため、こうした問題もあわせてサポートできます。
4 弁護士法人みおのサポート
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ご家族が抱える不安は、一人で抱え込むほど重くなります。まずは弁護士にご相談ください。
弁護士法人みおは、今後の見通しを丁寧にお伝えし、ご家族の不安を少しでも和らげられるよう努めます。刑事弁護に真摯に向き合い、事案に応じて臨機応変に対応します。仕事や学校の問題など、刑事事件に付随して生じるお悩みにも、刑事・民事の両面からサポートできます。
神戸三宮からもお越しいただきやすい体制を整えています。どうか一人で抱え込まず、お気軽にご相談ください。
<Q&Aまとめ>
Q1.家族として、まず被害者に謝罪の連絡をしたほうがよいですか?
A1.ご自身で連絡するのはおすすめしません。かえって相手の感情を害したり、証拠隠滅と受け取られたりするおそれがあります。まず弁護士にご相談ください。
Q2.警察に問い合わせれば、状況を教えてもらえますか?
A2.ほとんど情報は得られないことが多く、かえって不安が強まりがちです。ご本人に直接面会できる弁護士を通じて把握するほうが確実です。
Q3.報道やネットの書き込みは信じてよいですか?
A3.うのみにしないほうがよいです。報道は偏った情報で構成されていることがあり、ご本人から聴いた事実と食い違う場合も少なくありません。誹謗中傷にはなるべく接しないことをおすすめします。
Q4.先が見えず不安です。どうすればよいですか?
A4.弁護士が今後の見通しをお伝えすることで、不安は和らぎます。確定はできなくても、進み方の見込みは示せることが多いです。ご家族が心を保つことは、弁護活動を支える力にもなります。





