須磨離宮公園に行ってきました
今回訪れた場所は?
今回は、神戸市立須磨離宮公園を家族で訪れました。須磨離宮公園は、山陽電鉄「月見山駅」にほど近くて利便性がよく、庭園や植物園、アスレチック、児童遊園など、ファミリー層が楽しみやすい施設が充実しています。
須磨離宮公園
正門
須磨離宮公園の正門です。須磨離宮公園の本園は、もともと、明治時代の終わりに起工された皇室の別邸「武庫離宮」でした。
大正時代初めの地図を見ると、「武庫離宮」「月見山」という表示を確認することができます。
この地が皇室の別邸に選ばれたのは、須磨の海を見渡せる眺望の良さが理由であったそうです。「月見山」という地名は、在原行平がこの地で名月を楽しんでいたことが由来とされており、昔から景勝地として知られていたことが分かります。
旧馬車道
この広い道は、武庫離宮時代に設置された馬車道であったそうです。
装石
こちらは、岩石が自然に露出したように見えるように施した石組みで、武庫離宮時代に造られたものです。
噴水広場
噴水広場です。ファミリー層でにぎわっていました。武庫離宮時代には、現在噴水広場になっている場所に御座所(天皇の居室)がありました。
噴水広場から階段を上がるとレストランがあり、噴水広場の景色を眺めながら食事を楽しむことができます。近くでテイクアウト弁当の販売もしています。
隧道(トンネル)
トンネルを抜けて、植物園のほうに向かいます。こちらのトンネルは、武庫離宮時代に造られたもので、有事の際の避難路であったとの説があるそうです。
児童遊園
植物園に向かう途中、児童遊園があります。奥にコンクリート製の長大な滑り台があって、スリルを楽しむこともできます。
植物園
植物園に到着しました。現在の植物園は、もともと、旧神戸銀行(現三井住友銀行)や旧同和火災海上保険(現ニッセイ同和損害保険)のルーツである岡崎財閥の邸宅でした。
エーデルワイスの花を見つけました。日本では、サウンドオブミュージックの挿入歌で知られています。「Edel」(高貴な)「Weiss」(白い)という名前のとおり、純白の美しい花です。
おみやげ
帰りに、名物の和菓子「須磨離宮」を購入して、帰路につきました。
こぼれ話
武庫離宮時代の古地図で気づいたことがありました。
(大正2年の地図)
(昭和2年の地図)
大正初期の地図では武庫離宮内の地形を確認することができるのですが、昭和初期の地図では武庫離宮内は白く隠されています。戦前は、保安上の理由などから、皇室関係の施設は地図に描かれませんでした。古地図を眺めていると、その当時の社会的事情について様々な発見があります。
さて、次回もまた、新しい街をぶらぶらしてみたいと思います。