神戸八社巡りをやってみました!

今回は、事務所メンバー有志にも参加してもらい、神戸八社巡りに挑戦してみました。ダイジェストでご紹介します。総距離は約20キロ。神戸の魅力を発見しながら、心身ともに清められる有意義な旅となりました。
神戸八社とは?
神戸八社とは、生田神社の裔社といわれる8つの神社のことです。神戸八社を巡ることで、厄除けの効果があるといわれています。神戸八社の1つ、三宮神社は、神戸市を代表する市街地「三宮」の由来とされています。
生田神社―北野―一宮神社―二宮神社
まずは生田神社にお参り
まずは、生田神社にて、旅の無事を祈願します。生田神社は、日本書紀にも登場する由緒ある神社です。
「神戸」は、「生田神社の神様のお世話をする家」を意味する「かんべ」に由来するともいわれています。まさに、神戸を代表する神社といえます。
生田の森は、一の谷の戦いの舞台にもなりました。現在の三宮エリアからもほど近く、利便性のよさもあって、多数の参拝者で賑わっています。
北野エリア
北野異人館が建ち並ぶエリアです。居留地として発展する前、このエリア(旧北野村)は、田畑と山野が広がる場所でした。「北野」の名称は、福原遷都の際に、平清盛が北野天満宮を勧請したことに由来するそうです。山麓の恵まれたところに位置し、港を一望できることから、(開国後に)来日外国人に好まれ、現在の姿へと発展したそうです。
一宮神社
一宮神社は、4世紀(諸説あり)から旧北野村(現在の北野エリア)の鎮守社としての歴史があります。開国後、旧北野村は居留地として大きな発展を遂げますが、一宮神社は、農村地域であった歴史を想起させる数少ない場所です。
トリトンカフェでランチ
ランチは、トリトンカフェにて。神戸北野坂にある落ち着いた雰囲気が、癒やしてくれます。カレーのデトックス効果で、心身ともに清められました。
二宮神社
二宮神社は、あまりにも歴史が古いために、正確な起源は分からないそうです。二宮神社のご祭神は、天照大御神の第1子に当たる神様であり、大変由緒ある神社です。「勝負事」に強い神社として知られ、スポーツ選手などに人気があります。
二宮神社―二宮商店街―三宮神社
二宮商店街
二宮商店街の歴史は、大正時代にさかのぼります。映画「すずめの戸締まり」の舞台として、全国的に知られることになりました。震災の被害や、商店街の衰退の流れで、シャッターを下ろした店が増えていますが、長年営業を続ける老舗店もあります。ノスタルジックな雰囲気を感じながら、商店街を後にしました。
三宮神社
三宮神社は、以前にもご紹介しましたが、「神戸事件」の舞台となったことで有名です。「三宮」の地名は、この神社に由来します。もっとも、現在の三宮神社は、現在の三宮エリアからは離れています。これは、もともと三ノ宮駅が、現在の元町駅近く(三宮神社近く)にあったことが理由です。
三宮神社―四宮神社―相楽園
元町中華街
神戸元町中華街は、横浜中華街、長崎新地中華街とともに、日本三大チャイナタウンといわれています。神戸港が開港した後、華僑が居留地の西隣に住み始めたことが始まりとされます。明治時代から雑貨店・飲食店・漢方薬店などが軒を並べ始め、現在の姿への発展しました。
四宮神社
四宮神社に祀られる市杵嶋姫命(イチキシマヒメノミコト)は、日本では七福神の「弁財天」「弁天様」として有名です。四宮神社は、芸能の神様として信仰されています。
相楽園-五宮神社
相楽園
相楽園は、もともと、三田藩士であり、実業家でもあった小寺泰次郎の私邸でした。都会にいながら、美しい庭園で自然を楽しむことができます。相楽園に移築された旧ハッサム住宅は、朝ドラ「べっぴんさん」の舞台になりました。
五宮神社―大倉山公園
五宮神社
五宮神社は、神戸八社の中で唯一、坂の上に位置する神社です。住宅街の中にあって、場所もわかりにくいので、神戸八社に挑戦する方は、事前に地図を確認しておくことをおすすめします。神戸市街地を一望できるところが、魅力です。
大倉山公園-六宮神社(八宮神社)―神戸駅
大倉山公園
六宮神社に向かう途中、大倉山公園に立ち寄りました。大倉山公園は、47都道府県の森が再現され、その中心に「ミニ富士山」が鎮座するという、何とも"粋"なつくりになっています。大倉山公園は、実業家の大倉喜八郎が、別荘地を寄贈したことに由来しています。ちなみに、大倉喜八郎の長男が創業したのが、あの有名な「ホテルオークラ」です。
六宮神社(八宮神社)
六宮神社と八宮神社はもともと別の場所にありましたが、現在は合祀されています。ちなみに、旧八宮神社は、現在の兵庫県弁護士会館の敷地に位置していたそうです。普段の仕事とは全く関係のないイベントかと思いきや、意外なところで弁護士業務につながりましたね。
湊川神社
湊川神社は、楠木正成を祀っています。明治時代になって、太政官の命によって創建されました。神社の名前は、後ほど紹介する「湊川」に由来しています。
神戸駅―七宮神社―旧湊川-湊川公園
七宮神社
七宮神社は、あまりにも歴史が古いために、正確な起源は分からないそうです。ただ、現在の場所に社殿を移したのは、平清盛とされています。平清盛が、兵庫の津(現在でいう兵庫港)を整備する際に、現在の地に社殿を移したそうです。まさに、「みなとまち神戸」にゆかりのある神社といえます。
神戸市中央卸売市場
七宮神社のほど近くにあるのが、神戸市中央卸売市場です。この付近には、かつて、兵庫城がありました。江戸時代になって、兵庫城の跡地に奉行所が置かれましたが、明治時代になって、その建物が初代兵庫県庁に転用されました。「兵庫県」の名前の由来は、歴史をたどれば、「兵庫の地」にたどり着きます。
旧湊川
旧湊川の下流を歩いて、新開地へと向かいます。湊川は、明治時代の改修工事で流路が変えられ、旧湊川は埋め立てられました。現在は普通の道路になっていますが、新開地に向かって緩やかな上り坂になっているところに、当時の名残を感じることができます。
新開地商店街
新開地商店街を超えて、湊川公園に向かいました。新開地は、旧湊川を埋め立てて、新しい場所を開いたことに由来しています。
そして、湊川公園へ
長い旅を終えて、やっと湊川公園にたどり着きました。約20キロの戦い。楠木正成像の勇ましい姿が、まるで、私たちを祝福しているように感じられます。
神戸八社巡り、おすすめします!
朝から夕方までの長旅となりましたが、神戸の魅力を再発見して、日常では味わえない新鮮な体験でした。リフレッシュして心身ともに清めたい方、ぜひ挑戦してみてください!