代襲相続で他の相続人から不平等な提案を受けたときは?
- 1 ある日突然、親戚から1通の通知書が・・・
- 2 代襲相続人は、なぜ不平等になりやすいのか?
- (1)理由1.他の相続人との関係が薄いケースが多い
- (2)理由2.年齢差によって積極的に交渉しづらいケースが多い
- (3)理由3.そもそも亡くなった方の生前の事情を知らないケースが多い
- 3 他の相続人からの提案に対して、どう争えるのか?
- (1)主張1.法定相続分に従った遺産分割を求める
- (2)主張2.遺産に関する情報開示の不足を指摘する
- (3)主張3.寄与分を主張する
- 4 弁護士に交渉を依頼するメリット
- (1)メリット1.親族間の関係性に縛られない
- (2)メリット2.法的に争えるポイントを見極められる
- (3)メリット3.相続財産調査を委ねることができる
- 5 まずはご相談ください!
弁護士 石田 優一
弁護士 是永 淳志
1 ある日突然、親戚から1通の通知書が・・・
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神戸に住んでいるAさん(35歳・女性)のもとに、70歳の伯父(Bさん)から1通の書面が届きました。そこには、1か月前に亡くなったAさんの祖父の相続に関することが、記されていました。Aさんは、5年前に父親(Cさん)を病気で亡くしましたが、父親には、伯父のBさんのほかに、きょうだいとして妹(Aさんの叔母)のDさんがいました。Aさんに、きょうだいはいません。Bさんから届いた書面には、「自分が長男として自宅・田畑を受け継ぎ、そのための管理費として預貯金の2分の1を相続するので、残りをAさんとDさんとで半分ずつ分ける形にしたい」と書かれていました。 |
このケースでは、伯父のBさん、叔母のDさんのほか、Aさんも相続人です。Aさんは、父親(Cさん)が亡くなったことで、「代襲相続」をしています。「代襲相続」とは、本来の相続人が亡くなっているために、その子などが「代わりに相続人になる」ことをいいます。
本来であれば、Aさん、Bさん、Dさんは、平等に遺産を受け取る立場にあります。それにもかかわらず、このケースでは、Aさんの立場が守られない「不平等な提案」を受けています。
2 代襲相続人は、なぜ不平等になりやすいのか?
じつは、このケースのように、「代襲相続」をした人が、他の相続人から「不平等な提案」を受けるケースは、珍しくありません。それは、なぜでしょうか。いくつか、考えられる理由をご紹介します。
(1)理由1.他の相続人との関係が薄いケースが多い
代襲相続人は、他の相続人との関係が薄く、遺産分割の話合いに積極的に参加をさせてもらえないことがよくあります。
このケースであれば、おそらく、伯父のBさんと、叔母のDさんの2人で遺産分割の方針を決めた後、Aさんに通知をしてきたものと考えられます。同世代の相続人だけで遺産分割の話合いが進められて、代襲相続人は話合いにほとんど参加させてもらえないケースは、珍しくありません。
(2)理由2.年齢差によって積極的に交渉しづらいケースが多い
代襲相続人は、他の相続人よりも年齢が若いために、他の相続人に対して積極的に交渉しづらいことが多いです。年長者が中心となって遺産分割の話合いを進め、代襲相続人の意見がほとんど反映されないケースは、珍しくありません。
(3)理由3.そもそも亡くなった方の生前の事情を知らないケースが多い
代襲相続人は、他の相続人と比べて、亡くなった方との関係が薄く、生前の事情(生前にどのような財産をお持ちであったか、だれがどれくらい介護していたかなど)をほとんど把握していないことが多いです。そのため、他の相続人からの提案に対して、そもそも反論を示すことが難しいケースがよくあります。
3 他の相続人からの提案に対して、どう争えるのか?
さて、代襲相続人は、他の相続人からの提案に対して、どのようなことを争える(反論することができる)のでしょうか。いくつか、考えられる主張をご紹介します。
(1)主張1.法定相続分に従った遺産分割を求める
代襲相続人は、他の相続人との関係が薄く、交渉もしづらい立場にあるため、法定相続分どおりの提案を受けられないことがよくあります。法定相続分は、「法律が認めた正当な権利」です。たとえ代襲相続人であっても、法定相続分に従った遺産分割を求めることに、何の問題もありません。
(2)主張2.遺産に関する情報開示の不足を指摘する
代襲相続人は、亡くなった方の生前の事情を知らないことが多いために、遺産の存在を他の相続人に隠されるケースがあります。このような問題を意識したうえで、他の相続人から開示された遺産に関する情報に少しでも気になる点があれば、資料の開示を求めるべきです。
(3)主張3.寄与分を主張する
代襲相続人は、本来の相続人(このケースであれば父親)が亡くなった方の介護をしていたことなどを理由に、寄与分を主張することができます。ケースによっては、このような主張も検討すべきです。
4 弁護士に交渉を依頼するメリット
代襲相続人の場合、ご自身で他の相続人と交渉しようとしても、前述した理由から、うまくいかないケースが多いです。ご自身での話合いに不安を感じたときは、弁護士に交渉を依頼することをおすすめします。弁護士に依頼するメリットは、大きく3つです。
(1)メリット1.親族間の関係性に縛られない
弁護士に依頼すれば、他の相続人との関係性や年齢差などに縛られず、対等な立場で交渉に臨むことができます。特に、不利な立場に置かれやすい代襲相続人の場合、弁護士に依頼するメリットは大きいです。
もし、他の相続人が交渉に応じなければ、調停・審判といった裁判所での手続にスムーズに移行し、「ご自身の相続人としての立場」を守ることができます。
(2)メリット2.法的に争えるポイントを見極められる
弁護士に依頼すれば、寄与分を主張できるケースか、他の相続人からの主張に合理性があるかなど、法的に争えるポイントを見極めることができます。
(3)メリット3.相続財産調査を委ねることができる
弁護士に依頼すれば、預貯金や証券口座など、相続財産に関する調査をすべて任せることができます。また、単なる履歴の取り寄せだけではなく、取り寄せた資料から「プロの目」で手がかりを見つけて、他の相続人が隠していた遺産を発見できるケースもあります。
5 まずはご相談ください!
相続トラブル・遺産分割に関するお悩みは、ぜひ当事務所の弁護士にご相談ください。初めての方は無料!経験豊富な弁護士が、お悩みを丁寧にうかがいます。





