冬の「あいな里山公園」に行ってきました
今回は、「あいな里山公園」に行ってきました。あいな里山公園は、2016年に開園した国営公園で、だれもが懐かしさを覚える里山の風景が保全されています。四季折々の風景を楽しめるのが魅力で、今回は、寒さ厳しい冬の里山を体験してきました。
神戸電鉄藍那駅~あいな里山公園の入口
神戸電鉄藍那駅に到着しました。こちらの駅は、新開地駅からおよそ20分程度で、気軽に訪れることができます。手作り感のあるかわいらしい人形たちが、出迎えてくれました。
藍那駅からあいな里山公園までは標識が出ていますので、迷わずにたどり着くことができました。だいたい、駅から徒歩20分くらいです。
(まだ公園には着いていませんが)途中、自然豊かな集落の風景に、癒やされました。
無事、入口に到着しました。こちらでインターフォンを押した後、案内に従い、自分でかんぬきを操作して入門します。
しあわせの村との間を往復するバスが止まっていました。あいな里山公園としあわせの村との間には往復バスが運行されていますので、里山の風景を存分に満喫した後、しあわせの村のジャングル温泉で異郷の世界観を楽しむのもありかと思います。
長屋門にて
入口からしばらく歩くと、「長屋門」に到着します。こちらは、武家屋敷の長屋門を再現しているそうで、施設の案内所兼休憩所となっています。
長屋門に到着すると、案内の方が施設の魅力を丁寧にお話しくださいました。
長屋門を抜けると、まるで数百年前にタイムスリップしたかのような風景が広がっています。
伝庫(でんご)の家
江戸時代初期、17世紀の建築を復元した、農家の方の家だそうです。当時の方の生活を想像することができます。
かわいらしい人形たちが、お出迎えをしてくれました。
農村舞台
かつて藍那集落にあった農村歌舞伎舞台を復元したものだそうです。神戸市北区では、伝統的に、歌舞伎や地芝居などが演じられていたそうです。
冬の里山の風景
あいな里山公園では、四季折々の里山風景を楽しむことができます。冬の里山は、どこかもの悲しく、自然の厳しさを感じます。
昔の旅籠
藍那地区の旅籠が保存されていました。また、かわいらしい人形たちが出迎えてくれました。こちらの旅籠は、少なくとも明治時代までは残っていたそうです。
相談ヶ辻
あいな里山公園を楽しんだ私は、「相談ヶ辻」という場所にたどり着きました。
いったいだれが何を「相談」していたのだろうと、疑問に思っていましたが、この辺りは、源義経が、一ノ谷に向かうか、あるいは、鵯越に向かうかを話し合った場所とのことでした。藍那は、一ノ谷・鵯越(ひよどりごえ)に向かう分岐点となっている場所だそうです。
歴史的に、一ノ谷の戦いと鵯越(ひよどりごえ)の逆落としは一緒に説明されることが多いですが、実は、源義経が一ノ谷と鵯越のいずれに向かったかは、歴史学上争いがあり、いまだに決着がついていません。一ノ谷と鵯越は、かなり距離が離れているため、源義経がどちらか一方のみに向かったことは確かですが、いったいそのどちらに向かったかは、謎のままです。
まさか、そのような歴史的な場所に、不意に遭遇するとは、思ってもみませんでした。
相談ヶ辻から星和台方面へ
あいな里山公園を後にした私は、相談ヶ辻から星和台のほうに向かいました。
仮に、一ノ谷ではなく鵯越に向かっていたならば、この道を、源義経も通ったことになります。そのような歴史的な場所を、穏やかな風の音を聞きながら歩きました。
しばらく歩くと、山道が(突然)終わり、星和台にたどり着きます。星和台は、新しく開発された住宅街で、かつてはここにも里山風景が広がっていたと思われます。現在の星和台や、ひよどり台を抜けると、鵯越にたどり着きます。
今回は、星和台から神鉄バスに乗って、西鈴蘭台駅に向かいました。
旅を終えて(神鉄西鈴蘭台駅)
西鈴蘭台駅に到着しました。近くのお店で焼き鳥を買って、北区を後にしました。
あいな里山公園は、四季折々何度も訪れてみたい場所でした。稲穂が実る季節に、また行ってみたいと思います。皆さんも、都会の喧噪に疲れたときは、ぜひ一度訪れてみてください。