阪神武庫川線で武庫川団地へ行ってきました
今回は、阪神武庫川線で武庫川団地を訪れてみました。
阪神武庫川駅にて
阪神武庫川駅に到着しました。武庫川駅は、武庫川の両岸からのアクセスを考慮して、橋梁上に作られた全国でも珍しい駅です。JR福知山線廃線跡(生瀬駅ー武田尾駅)を訪れた際に武庫川の上流をご紹介しましたが、この辺りは、上流の急峻さから想像できない穏やかな流れが続いています。
阪神武庫川線に乗って
武庫川線はもともと、軍需工場をつなぐ目的で戦時中に開業した路線です。昭和59年に、武庫川団地の開発と相まって、武庫川団地前駅まで延伸されました。
武庫川線は、もともと本線で使用されていた5500系車両(通称ジェットカー)が転用されており、各車両に、阪神タイガースをテーマにした塗装が施されています。写真は、「女性タイガースファン」をテーマにしたTORACO号です。
武庫川駅から武庫川団地前駅までは、およそ5分で到着します。
武庫川団地に到着
武庫川団地前駅に到着しました。
武庫川団地は、西日本最大級の団地であり、5000世帯を超える方が生活されています。商業施設、公園、学校など、日常生活に欠かせない施設が密集し、団地内だけで日常の暮らしを完結できるほどに開発されています。
武庫川団地は、阪神電鉄が「街のテーマ」の1つになっています。阪神の駅を模した「域」な看板を見つけました。
メルカードむこがわ
武庫川団地の中心にある商業施設が、「メルカードむこがわ」です。入口に、実際に阪神の駅で使用されていた改札機が設置されているほか、阪神武庫川線をテーマにしたオブジェ?もあります。阪神電車の好きな子どもと訪れれば、喜ぶこと間違いなしです。
赤胴車前に到着
本日の旅の目玉、赤胴車前に到着しました。通称「赤胴車」、阪神7890系は、かつて急行用車両として、その後は武庫川線限定の車両として運行されていたものです。2020年の営業終了後、UR都市機構に譲渡され、現在は武庫川団地のコミュニティスペースとなっています。
車内にはテーブルが設置され、コミュニティスペースとして利用できるようになっています。
「赤胴車」を見られる唯一のスポットとして、阪神電車ファンであれば一度は訪れたい場所になっています。
「赤胴車」を模した自動販売機を見つけました。こちらの自動販売機、お金を入れると、「赤胴車」が武庫川線で運行されていた当時のアナウンスが流れる優れものです。
阪神電鉄の遊び心を随所に感じられる場所です。
旅を終えて
関西の鉄道好きの子どもが訪れたい場所は、「京都鉄道博物館」だけではありません。ぜひ、武庫川団地にも、一度足を運んでみてください。