JR福知山線廃線跡(生瀬駅ー武田尾駅)を歩いてきました

※こちらは、9月にウォーキングをしたものですので、11月とは景色が異なります。
今回は、JR福知山線の廃線跡を歩いてきました。JR福知山線の生瀬駅-武田尾駅間は、昭和61年にトンネルを中心とする路線に架け替えられましたが、それ以前は、武庫川沿いを走る路線でした。現在、かつての廃線跡は、ハイキングコースとして一般開放されています。
JR宝塚駅から生瀬駅へ
JR宝塚駅で下車して、廃線跡への入口を目指します。 JR生瀬駅までは、閑静な住宅街が広がっています。途中、武庫川の清涼な流れを左手に歩きます。
JR生瀬駅に到着しました。向かいにカフェがあり、ハイキングコースに入る前に、ここで一服することができます。
廃線跡の入口を目指して
「JR福知山線廃線敷」の表示を見つけました。かつては、廃線跡には立ち入り禁止だったそうですが、今では各地に案内が表示され、事実上公認のハイキングコースになっているようです。
左手に石垣がありますが、かつては、この上を鉄道が走っていました。廃線から35年以上経過していますが、今でもかつての名残があります。
廃線跡の入口に到着しました。JR西日本が注意事項を掲記しています。特に、「無灯です」「暗闇」という表記を見落としてしまうと後悔します。懐中電灯がきちんと作動することを確認してから、出発してください。
枕木を踏みしめながら
今でも、当時の枕木が残っており、かつての姿を想像しながらハイキングを楽しむことができます。
武庫川上流は、市街地(中下流)の穏やかさから想像できない厳然さを感じさせます。市街地から徒歩30分あまりとは思えない光景が広がっています。
恐怖のトンネル
武田尾までは、途中に8か所のトンネルがあります。
最長のトンネルは400mを超えますが、いずれも灯火がありません。映画「千と千尋の神隠し」で、千尋が真っ暗なトンネルを抜けるシーンがありますが、まさにあのシーンを疑似体験することができます。
鉄橋も、当時の姿のまま残されています。
廃線跡の旅を終えて
廃線跡を抜けるとすぐに、落ち着いた雰囲気のカフェがあります。この辺りには、旧線の武田尾駅がかつて位置していたと思われます。
間もなく、武田尾温泉に到着しました。
武田尾温泉
武田尾温泉は、かつては関西の奥座敷と呼ばれ、現在でも、気軽に訪れることができる秘境温泉として知られています。
「武田尾温泉 元湯」を訪れました。かつては宿泊も可能であったそうですが、現在は日帰り入浴のみ可能です。よい意味で「ひなびた温泉」という言葉が似合うこの温泉は、だれもが気軽に訪れることができ、ハイカーたちの疲れをいやしています。
JR武田尾駅
JR武田尾駅は、ホームの一部がトンネルの中にある駅として知られています。轟音とともに通過する特急列車に圧倒されながら、帰りの列車を待ちます。
旅を終えて
ハイキングコースとはいえ、廃線跡とあって、なだらかなコースがずっと続きます。途中のトンネルの恐怖さえ乗り越えられれば、気軽に楽しめるコースだと思います。
ぜひ、都会の喧騒に疲れたときは、こちらのハイキングコースを訪れてみてください。その際は、懐中電灯の携帯をお忘れなく!